ヨシキリザメ メバチマグロ メカジキ ビンチョウ
○近海まぐろ延縄漁業
  気仙沼港を出港し、漁場に到着するまで4〜7日かかります。漁場に着いたら、約6時間かけて投縄(釣針に餌を付けて延縄を流します。)を行います。
投縄を終了して、約5時間後から揚縄作業がはじまります。
この揚縄作業は約11時間も要し、針にかかった魚は右舷側にある「舷門」から慎重に人力で引き上げ、素早く内臓処理等・氷詰め作業等を行ってから低温の魚艙で保管します。
魚種によっては、逆に鮮度を保つため船上で内臓処理を行わない場合もあります。

・近海まぐろ延縄船
  船の大きさ 約10トン〜150トン
  乗組員の数 約7名〜16名
  1航海日数 15日〜45日
  漁獲魚種 まぐろ類・かじき類・さめ類等
  ※延縄(長さ約100〜120km)に3,000〜4,000個の釣針に餌(さんま・さば・いか・あじ等)を付けて投縄をします。

かつお
○かつお一本釣漁業
  回遊するかつおの群れを発見したら、餌として用意してあるイワシを少量撒きます。さらに散水装置から散水すると餌となるイワシが沢山いると思い興奮して疑似針に食いつきます。
一匹づつ釣り上げて漁獲する豪快な漁法です。
※カツオは生きたイワシしか食べません。

・かつお一本釣船
  船の大きさ 約50トン〜500トン
  乗組員の数 約15名〜30名
  1航海日数 近海船:2日〜7日 遠洋船:30日〜50日
  漁獲魚種 かつお(約8割)・まぐろ類等

参考: かつおは、群れを成して黒潮に乗って沖縄付近を通り、2月末に九州南方海域、3月末に四国・紀州沖、4〜5月には伊豆・房総沖へと北上します。この時期に獲れるのが「初かつお」・「上りかつお」と言われ、6月〜8月には金華山・三陸沖に達し、更に北海道襟裳岬付近まで上り、この海域で十分にエサを食べ、9月中旬頃には脂肪を蓄えて、丸々と太ったカツオが南下します、これを『戻りかつお』と言って、気仙沼のブランド品として全国的に有名になっています。

さんま
○さんま棒受網漁業
  さんまの漁獲は日没から夜明けにかけて行われ、光に集まる習性を使用して集魚灯を上手くコントロールしながら行う漁法です。
  @ 魚群を発見すると、船の集魚灯を全灯させサンマを集めます。
  A 左舷側の集魚灯を消灯し、左舷側に棒受け網を敷きます。
  B 船を右側に移動させると同時に左舷側の集魚灯を点灯し、右舷側を消灯し、船の下を潜らすようにさんまを左舷側に集めます。
  C 左舷側に集まったら、全ての集魚灯を消灯し、網を敷いている左舷側の赤色集魚灯(一基)を点灯すると、さんまはパニック状態になり、海面に上昇してきたところを一網打尽に漁獲します。

・さんま棒受網船
  船の大きさ 約9トン〜200トン
  乗組員の数 約6名〜18名
  1航海日数 1日〜5日
  漁獲魚種 さんま

モーカサメ メカジキ
○かじき等流網漁業
  気仙沼港を出港し、漁場に着くまで3〜8時間くらいかかります。漁場に着くと、夕方4時頃より約2時間かけて投網を行います。(潮流と直角になるように網を投入します。)投網を終了して、約6時間後から揚網作業がはじまり、この揚網作業には約6時間を要します。
魚は網に突っ込む形で網に挟まり、身動き出来なくなり漁獲され、素早く内臓処理等・氷詰め作業等を行ってから低温の魚艙で保管します。
魚種によっては、逆に鮮度を保つため船上で内臓処理を行わない場合もあります。

・大目流網船
  船の大きさ 約5トン〜190トン
  乗組員の数 約5名〜10名
  1航海日数 5日〜15日
  漁獲魚種 まぐろ類・かじき類・さめ類・かつお等
  ※国の省令及び、各県の漁業調整委員会の指示により、網の長さ・網目の大きさ・操業区域・操業時期・操業時間等が定められています。

かつお
○旋網(まきあみ)漁業
  漁探船・網船・運搬船がそれぞれ役割をもって行動し、3〜5隻が1船団となって多種多様な魚を漁獲します。
  @ 魚の群れを見つけると、網船は素早く群れを巻きます。
  A 本船と網船が連携して、網を絞りこんで巻きあげます。
  B 漁獲した魚を運搬船に積み込みます。
  C 運搬船は、ただちに魚市場に向かい水揚げします。

・漁探船(本船) = 常時、沖で魚の群れをさがしている船。
  船の大きさ 約60トン〜100トン
  乗組員の数 約10名

・網 船 = 漁探船と沖で行動を共にしていて、魚の群れを発見したら、網の端を持って円を描くように移動しながら群れを絞りこんで漁獲する船。
  船の大きさ 約100トン〜300トン
  乗組員の数 約10名

・運搬船 = 漁獲した魚を積込んで、魚市場に運搬して水揚げする船。
  船の大きさ 約180トン〜350トン
  乗組員の数 約8名
     
  漁獲魚種 まぐろ類・かつお・さば・いわし等
  ※対象魚種が、まぐろ・かつおは昼間に操業しますが、さば・いわし等の光に集まる習性のある魚の場合は夜間に操業します。

○定置網漁業
  沿岸の魚の回遊路に、網を一定の水面に固定的に設置します。
魚が回遊する習性を利用して、一度網の中に入ると、二度と外には出られない仕組みになっており、最終的に「身網」と言う部分に入ってきます。この身網を引き上げて漁獲します。

  船の大きさ 約19トン
  乗組員の数 約7名
  漁獲魚種 ぶり・さば・いわし・いか・さけ・ます・ひらめ・すずき・にしん等沿岸で獲れる様々な魚が漁獲されます。

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